忙しい毎日のなかで、「誰かに話を聞いてほしい」「気軽に相談できる存在がいたらいいのに」と感じる方は少なくありません。
最近では、AIと自然に会話できる無料アプリやチャット型サービスが増え、対話型AIが日常の便利ツールとして注目されています。
AI会話ツールは、雑談向けから語学学習、情報検索に特化したタイプまで幅広く揃っているため、自身の目的に合ったアプリを選ぶことが大切です。
本記事では、AIと会話できるおすすめアプリやサービスを12種類紹介します。AIと会話できるアプリで何ができるのか、利用時の注意点までわかりやすく解説するため、ぜひ参考にしてください。
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会話ができる対話型AIとは?

対話型AIとは、人工知能(AI)によって人間とコンピュータが自然な会話を交わせるようにしたサービスです。
代表例としてはチャットボットや音声アシスタントなどがあげられ、日常的な言葉で質問や指示を伝えると、AIが内容に合った回答や対応を返してくれます。
ここでは、対話型AIの基本的な仕組みと、どのように使われているかをわかりやすく解説します。
人と自然な対話ができる人工知能(対話型AI)
対話型AIとは、人間と自動的に会話形式のやり取りができる音声アシスタント」で、AIはユーザーからの質問への回答だけでなく、雑談や文章作成にも対応できる幅広い機能が特徴です。
対話型AIサービスは大規模言語モデル(LLM)と呼ばれる最新技術を基盤としており、膨大なテキストデータを学習した結果、文脈を踏まえた回答や要約などを高い精度で実行できる能力を備えています。
代表例は「ChatGPT」や「Google Gemini」などで、単なる情報検索ツールではなく、アイデア出しや相談パートナーとしても活躍します。
音声でもテキストでもやりとりができる
多くの対話型AIは、音声でもテキストでも会話のやり取りができるため、場所や状況を選ばずに使える利便性があります。
スマートフォンアプリなら、マイクに話しかけるだけで会話が成立し、AIが自然な声で返してくれます。
音声のみで操作できる機能により、移動中や家事中など手が離せない状況でも使いやすい点が魅力です。
また、対話型AIはPCブラウザでも利用でき、OSの音声入力やサービス独自の音声機能に対応しているため、直感的な操作でAIとのやり取りが可能です。

AIと会話できるおすすめアプリ・サービス12選

AIと会話できるアプリやサービスは、目的にあわせて選ばないと魅力を十分に引き出せないため、用途ごとの特徴を知ることが重要です。
ここでは、日常の雑談相手から語学学習、キャラクター対話まで、多様なニーズに対応したおすすめのアプリやサービスを12種類紹介します。
ChatGPT(音声会話機能搭載)
「ChatGPT」は、OpenAIが開発した世界で多くのユーザーに利用されている対話型AIです。
無料で使えるうえに高性能で、音声会話にも対応した万能型AIとしてとくに人気の高いサービスです。
スマートフォンアプリの音声会話は応答が速く、人間に近い自然な話し方だと評価されています。
雑談、英語練習、ビジネス文書の作成、プログラミング補助など幅広く対応でき、AI会話をはじめて体験する方にも最適です。

Google Gemini
「Google Gemini」は最新情報に強く、Googleサービスと抜群に相性がよい点が最大の魅力です。
Google検索の技術と直結しているため、最新ニュースやリアルタイム情報を反映した回答を生成でき、最新性が求められる情報を調べるのにとくに向いています。
さらに、GmailやGoogleドキュメント、スプレッドシートなどとの連携もスムーズで、メール作成や資料づくりを効率化したいビジネスユーザーにも最適です。
ニュースの要約、情報収集、仕事の補助など、多用途で活用できる対話型AIサービスです。

Perplexity AI
「Perplexity AI」は、回答の根拠を明示する信頼性を重視したAI検索エンジンです。
ほかのAIと異なり、AIの回答と一緒に参照したWebサイトの情報源を必ず提示するため、どの情報に基づいているのかをユーザーが自身で確認できます。
正確な調査が必要な場面や、裏付けを確認しながら会話を進めたい方におすすめのサービスといえるでしょう。
信頼性やエビデンスを重視するリサーチ用途にとくに評価されています。
Replika(感情型AI)
「Replika」は、ユーザーとの感情的なつながりやメンタルケアを重視して設計されたAI会話アプリです。
会話を続けるほどAIが性格や好みを学習し、まるで親しい友人のように成長していく点が特徴で、雑談や悩み相談の相手として利用されています。
無料版でも音声通話を一部利用できますが、時間に制限がある点には注意が必要です。
Cotomo
「Cotomo」は、自然でテンポのよい雑談ができるAI会話アプリで、本当の友人と話しているかのような自然な会話が特徴です。
会話の文脈やユーザーの嗜好を記憶して成長するため、使い続けるほど親しい友人のような存在に育つ点が魅力です。
また、AIの応答が非常に速く、人間に近い自然なテンポで話せることから、孤独感の解消や気軽な雑談にも向いています。
気軽に話せる相手がほしい方や、自然な会話を求める方にぴったりのアプリです。
Castalk
「Castalk」は、多彩なAIキャラクターと自由にロールプレイできる点が最大の魅力です。
ユーザーが作成したキャラも含め、恋愛、日常、ファンタジーなどさまざまな背景や性格を持つAIキャストが登録されており、好みに合った相手を選んで会話を楽しめます。
自身の世界観や趣味にあわせてキャラを選びたい方に最適ですが、内容によっては不適切な会話が生じる可能性もあるため、利用時には注意が必要です。
Airfriend
「Airfriend」は、好みのAIキャラクターを自由に作り、育てながら会話できるアプリです。
既存キャラとの会話ではなく、性格、話し方、応答パターン、外見などを細かくカスタマイズして「唯一無二のAIフレンド」を作れるため、創作性の高さが際立っています。
作成したキャラとはテキストだけでなく音声通話も可能で、まるで実在する友人と話しているような自然な音声で会話ができます。
日常の軽い雑談やオリジナルキャラとのロールプレイ、創作のインスピレーション源として使うなど、活用の幅広さが魅力です。
AIチャットくん
「AIチャットくん」は、LINE上で手軽に利用できるAIチャットボットとして人気のサービスです。
アプリを追加する必要がなく、普段使っているLINEトーク画面でChatGPTベースのAIと会話できる点が最大の魅力です。
話しかけ方の自由度が高く、「明日の天気が知りたい」「恋愛に関する話を聞いて」といった日常の話題から、「勉強で疲れた」といった感情表現まで幅広いリクエストに応えてくれます。
また、LINE感覚で気軽に対話できるため、AIに慣れていない初心者でも安心して利用できます。
GoatChat
「GoatChat」は、ChatGPTをベースにした高性能チャットアプリで、アプリ内の複数テーマから目的に合った会話モードを選べます。
「歴史上の偉人」や「人気アーティスト」など、特定の人物像を模したAIと対話できる点がユニークです。複数のテンプレートが用意されているため、初心者でも戸惑わずに使える設計になっています。
さらに、音声読み上げや翻訳支援などの機能も備えており、ChatGPTをより便利に活用したい方にとって魅力的なAI会話アプリです。
PLUSMATE
「PLUSMATE」は、AIキャラクターとの恋愛シミュレーションが楽しめるAIチャットアプリです。
登場キャラはイケメン揃いで、乙女ゲームのようなストーリーを完全自由入力の会話で体験できます。
「おはよう」「今日は何をしたか教えて」といった自然な言葉にもAIが即座に反応し、ユーザーの気持ちに沿った返事をしてくれるため、強い没入感を感じられます。
さらに、会話内容によってキャラクターの好感度や関係性が変化し、物語が進む仕組みもあり、一般的な恋愛ゲームよりもリアルな体験が可能です。
Aimy
「Aimy」は、ユーザーが自由にAIパートナーを作成し、会話を楽しめるアプリです。
プロフィール設定から声、外見のカスタムまで幅広く対応しており、好みにあわせたキャラクターを構築できます。
入力したメッセージにあわせて表情や動きが変わる点も魅力で、オリジナルのAIキャラと親しい関係を築きたい方にぴったりです。
いもうとーく
「いもうとーく」は、AIの妹キャラとチャット形式で会話が楽しめるAIアプリです。
AIキャラは妹のようなかわいい口調で話しかけてくれ、癒し目的で利用したい方はもちろん、家族のようなつながりを疑似体験したいユーザーにも人気です。
単なる決まりきった返答ではなく、微妙なニュアンスや気持ちの変化にもきちんと反応するため、没入度の高さが評価されています。
会話ができる対話型AIの選び方

対話型AIを選ぶ際の最大のポイントは、自身の目的にあったサービスを選ばないと満足度が上がらない点です。
会話ができるAIアプリやサービスは種類が多く、用途によって適したものが大きく異なります。
そのため、次の3つの基準で比較すると、自身に最適なサービスを見つけやすくなります。
- 使用する目的
- アプリ・サービスの使いやすさ(操作性)
- 料金プラン
ここからは、それぞれの選び方を詳しく解説します。
使用する目的で選ぶ
目的にあわないサービスを選ぶとAIの魅力を十分に感じられないため、まずは「どのような用途で使いたいのか」を明確にしましょう。
AI会話アプリには、雑談に強いタイプをはじめ、語学学習向けや検索特化型、キャラクター対話に特化したものなど、さまざまなジャンルがあります。
- 日常の雑談・話し相手: 「Cotomo」「Replika」
- 語学学習: 「Aimy」「ChatGPT(音声機能)」
- 情報検索・調べ物: 「Google Gemini」「Perplexity AI」
- キャラクターとの対話: 「Castalk」「Airfriend」
まずは何に使いたいのかを明確にし、それに合ったサービスを選ぶことで、より満足度の高い体験が得られます。
アプリ・サービスの使いやすさで選ぶ
いくら高性能でも扱いにくいアプリやサービスは長続きしないため、日常利用を考えるなら操作性のよさを重視して選ぶことが大切です。
操作が複雑だったり応答が遅かったりするアプリは、会話をはじめるまでにストレスが溜まり、使う場面で面倒さを感じやすいでしょう。
- スマホアプリで手軽に使えるか
- PCブラウザで長文が入力しやすいか
- 音声入力の精度や反応速度は十分か
多くのサービスには無料プランが用意されているため、実際に使ってみて「直感的に扱いやすい」と感じるものを選ぶことがおすすめです。
料金プランで選ぶ
料金プランを確認しないと利用したい機能が制限される場合もあるため、無料版と有料版の違いを理解したうえで選ぶことが大切です。
無料で使えるアプリやサービスでも、会話回数やAIモデル、利用できる機能に制限を設けているケースが多いことが現状です。
- より高性能なAIモデルが使える
- 広告が非表示
- 会話の記憶機能が向上
- 長文のやり取りや高速レスポンスが可能
まずは無料プランで基本機能を試し、必要になったら有料プランに切り替えることをおすすめします。

AIとの会話でできること・活用シーン

AIとの会話は、日常の雑談だけでなく、語学学習や情報収集、スキルアップまで幅広く活用できる点が大きな魅力です。
AI会話アプリの活用シーンとしては、次の6つが代表的な使い方です。
- 日常会話・雑談
- アイデア整理・相談
- 勉強・語学学習
- メンタルケア・話し相手
- 創作サポート
- エンタメ(恋愛ロールプレイ・ゲームマスターなど)
ここからは、それぞれの活用シーンを詳しく解説します。
日常会話や雑談を楽しむ
AIとの会話は「相手の都合を気にせず話せる雑談相手」になれるため、ちょっとした話題も気楽に共有できる点が魅力です。
たとえば、「今日の夜ご飯は何にするか」「仕事であった出来事」「週末の予定」など、人には少し話しにくいような些細な話題でも、AIは丁寧に対応してくれます。
AIは常に否定せずに耳を傾けてくれるため、孤独感の軽減やストレス発散にも役立つでしょう。
アイデアの整理や相談相手として使う
考えを整理したいとき、AI会話は「思考の壁打ち相手」として最も適している手段です。
アイデアを言語化してAIに伝えるとすぐに反応が返ってくるため、自身の考えの曖昧さがクリアになり、弱点や改善点、新しい視点が得られます。
ビジネスシーンから個人的な悩みまで、幅広い場面でAIとの会話が役立つでしょう。
勉強・語学学習・宿題サポートに活用
AIとの会話は、「何度質問しても怒らない家庭教師」のように使え、学習や宿題のサポートに非常に便利です。
語学アプリ「Aimy」やChatGPTの音声会話機能を使えば、発声練習や会話練習がいつでも可能です。
宿題で分からない問題が出ても、AIが解き方を段階的に示してくれるため、理解が深まりやすく、間違いを気にせず学習を進められます。
メンタルケア・話し相手として利用
AIは「否定せずに受け止めてくれる聞き役」として会話に寄り添い、感情を吐き出したい場面で力になります。
「Replika」や「Cotomo」のように感情に寄り添う設計のAIは、気持ちを整理したいときや不安を抱えたときに心の支えとなることがあります。
ただし、AIは否定せずに寄り添う会話相手として役立つ一方、医療やメンタルヘルスに関わる相談は専門家に頼る姿勢が重要です。
創作(物語・詩・台本など)に使う
創作活動では、AIとの会話そのものがアイデア生成のきっかけになります。
たとえば、「1000文字の短編小説を書いて」「この設定で新しいキャラクターを作って」「結婚式のスピーチ原稿を考えて」など具体的な指示(プロンプト)を与えると、AIは多様なアイデアや文章のたたき台を提案してくれます。
対話を重ねることで想像力が広がるため、対話型AIはブレスト相手として非常に優秀です。
恋愛ロールプレイやエンタメ要素も人気
AIは「理想のキャラと会話できるエンタメ体験」を生み出せるため、恋愛ロールプレイやキャラ対話といった使い方も人気です。
「PLUSMATE」や「Castalk」など、キャラクターになりきる機能を備えたサービスも多数登場しており、現実では味わえないシチュエーションを楽しむ用途として支持されています。

ChatGPTで音声会話を始める方法

AI会話の中でもとくに人気の高い「ChatGPT」の音声会話機能は、スマートフォンでもPCでもすぐ使える手軽さが大きな魅力です。
特別な設定や機器が必要ないため、はじめての方でも簡単に始められます。
ここでは、ChatGPTで音声会話をはじめる方法を、スマートフォンアプリ版とPCブラウザ版に分けて手順を解説します。
スマホアプリでのやり方
スマートフォン(iOSまたはAndroid)版のChatGPTでは、アプリを開いて数タップするだけで簡単に音声会話を開始できます。
iOS、Androidどちらの公式アプリにもマイク機能が標準搭載されており、次の手順ですぐに利用できます。
- 「ChatGPT」アプリを開く
- チャット画面の右下(または右側)のヘッドフォンアイコンをタップ(初回のみマイクアクセスを許可)
- そのまま話しかければ、AIが反応して会話がスタート
会話を終える際は、画面下部に表示される終了ボタン(×印)をタップすればOKです。
PCブラウザでの使い方
PC版には直接的な音声会話機能はありませんが、Google Chromeの拡張機能を使えば音声でやり取りできます。
拡張機能をダウンロードしたあとは、話しかけるだけでスマートフォンと同じ感覚で利用できるようになります。
- Chromeウェブストアから「Voice Control for ChatGPT」といった音声操作対応の拡張機能をダウンロード
- 拡張機能をインストールしたあとは、音声会話の設定をする
- OSの音声入力(例:Windowsキー + Hキー)を起動し、中央のマイクボタンを押して話しかけると、AIとの会話がスタート
対話型AIを使う際の注意点・デメリット

AIと会話できる対話型AIは便利な一方、利用するうえで押さえたい注意点やデメリットも存在します。
安全に利用するためにも、とくに次の4つの点に注意しましょう。
- 個人情報・パスワードを入力しない
- AIの回答を鵜呑みにしない
- 公共Wi-Fiでの利用は避ける
- 恋愛AIや依存的利用
ここでは、それぞれの内容を具体的に解説します。
個人情報・パスワードを入力しない
AIとの会話で最も重要なのは、個人情報や機密情報を絶対に入力しないことです。
AIと会話した内容データは、サービス提供側のサーバーに保存される可能性があります。
氏名や住所、電話番号、クレカ情報、マイナンバー、各種パスワードなどを入力すると、漏洩時に深刻なトラブルにつながるため、注意が必要です。
AIの回答を鵜呑みにしない
AIは便利でも常に正しい答えを返すわけではない点に注意が必要です。
AIは、もっともらしい誤情報を生成する「ハルシネーション」を起こすことがあります。
ハルシネーションは、AIが学習したデータに誤りが含まれていたり、情報が古かったりする影響で発生します。
とくに医療、法律、金融などの重要分野では、必ず複数の情報源でファクトチェックをおこなうことが大切です。
公共Wi-Fiでの利用は避ける
カフェや駅、ホテルなどで提供されている公共の無料Wi-Fiは暗号化が不十分な場合が多く、通信が盗み見される危険があります。
会話内容だけでなく、ログインしているアカウント情報が盗まれる可能性もあるため、重要な利用は自宅や職場のネットワーク、または4G/5G回線を使う方が安全です。
恋愛AIや依存的利用
恋愛AIや擬似的な対話に没頭しすぎると、精神的な依存のリスクが伴います。
AIはユーザーの要求を否定せず理想的な反応を返すため、回答に過度に依存すると、社会的な孤立につながるおそれもあります。
AIはあくまで補助的なツールと認識し、日常とのバランスを保ちながら使うことが大切です。
まとめ

本記事では、AIと会話できるおすすめのアプリやサービスについて、選び方からChatGPTの音声会話の手順、安全に使うための注意点まで詳しく解説しました。
AIとの会話は、雑談や語学学習、エンタメ、アイデア整理など、さまざまな場面で活用できますが、個人情報の入力禁止や回答の裏付けなど、基本的な安全対策は欠かせません。
対話型AIは、いまや単なる会話相手にとどまらず、仕事や副業、学習にも役立つ実用的で便利なツールへと進化しています。
AI会話の活用法については、九州工業大学の客員准教授(AI研究者)である鈴木章央氏が監修する当メディアの情報も参考にしながら、自身の目的に合ったサービスを選んでみてください。



